日本企業が重視するTOEIC
TOEICとは、英語力を評価するための試験であり、その点数を基準と照らし合わせて個人の英語レベルを評価するものです。
一般的にTOEICといえば、Listening & Reading、つまり、「聞く・読む」のみの能力テストになりますので、「話す・書く」能力は含まれません。
年10回も行われていて、全国で受験できますので、比較的身近なテストと言えます。
日本企業では、TOEICがビジネス英語レベルをはかるために重要視されますが、世界的にはTOEFLのスコアを使うことがポピュラーとなっています。
履歴書に記載することで、日本の就活に有利とされるTOEICは、合格・不合格ではなく、990満点中のスコアで判断します。
TOEICスコアを高める勉強法
TOEICスコアがどうしても伸びない、という学生のボヤキを耳にすることがあります。
まずはテキストから見直してみましょう。
内容が難しすぎる、または簡単過ぎる場合、レベルが適切でないテキストを使用すると、スコアは伸びにくくなります。
初級者レベルの人がいきなり900点以上を目指すためのテキストを見ても理解できませんので、自分に合ったレベルのテキストを使って勉強しましょう。
TOEIC対策以外のテキストを使っている場合も、点数に結びつかないことがあります。
TOEICにはTOEICの出題傾向がありますので、TOEICに合わせた対策というものが存在します。
それを知らずにTOEICテストに臨むのは得策ではありません。
色々なテキストを組み合わせて勉強することは無駄にはなりませんが、必ずTOEIC対策のものも混ぜて取り組むようにしてください。
また、自分の試験結果を分析して、どこが苦手かを知ることもポイントです。
わからないまま勉強を続けても、苦手箇所を克服することはできません。
TOEICは、リスニングとリーディングを合わせて120分間行うテストです。
長く集中力をもたせる必要がありますので、日頃から英語に馴染んでおく必要があります。最初は10分、20分でもいいので、リスニングやリーディングを毎日続けるように習慣づけることが大切です。
TOEICスコアは何点から有利?
TOEICスコアは、どんな点数でも履歴書に書けば有利というわけではありません。
あまりに低いとかえって逆効果になりますので、志望する企業が必要とするスコアを予め調べてから記入するようにしましょう。
目安として、大卒者の場合の一般職の就活では、600点以上から履歴書に記載するとよいとされています。
ただし、英語を使う職業に応募する場合は、750点から800点以上は必要だと考えた方が良いでしょう。
明確な線引はどこの企業もしていませんが、スコアが高い程英語能力が高いと評価されるのは当然のことです。
募集要項にTOEICスコアの基準点を記載している企業もありますので、必ず事前確認が必要です。