レポートは書き方のコツがある
大学では試験のかわりにレポート提出をすることがあります。
レポートは作成するのに時間もかかるので苦手に思っている人も多いです。
しかし大学生にとってレポートは避けることができません。
スムーズにレポートを作成するためにはいくつかのコツがあります。
レポートを書くために知るべきIMRAD
IMRADというのはIntroduction、Method、Result and Discussionの頭文字を取ったものです。
論文を構成する方法のことで、理論を中心としているIntroduction、Methodで現実のResult and Discussionを挟む形で構成をします。
初心者はこの枠組みを意識して論文を作成するだけで大幅に論文を作成しやすいです。
慣れるまでは苦戦しますが、現実と理論を分けるようにするだけでスムーズにかけるようになります。
各部分の書き方
論文におけるIntroductionは論文がどのような内容のものなのか、どのような背景があって作成しているのか、どんな新しいことを期待して作成しているのか、ということを紹介していきます。
要素として、背景ややりたいこと、関連研究、論文の目的といったものが必要です。
社会的背景や提案する手法、従来の研究との比較、自分やほかの研究で過去に出ている成果、論文の目的ということが必要事項です。
次にMethodはオリジナリティの手法であること、妥当な実験方法を用いているということを伝えます。
実験であれば実験や解析の手法、質的研究はフレームワークや概念操作、調査は調査対象、統計処理といったことがMethodです。
読者に対して論文がオリジナリティのある手法を用いたことや実験が妥当なものであるということを伝えることが大切になってきます。
また論文を読んだ人が論文の再現をするのに必要な情報を書くことも大切です。
論文でResultは事実として実験の値がいくつか、Discussionには理論として測定結果が予測や理論と比較してどうなのか、なぜそのようになったのかという結果を書いていきます。
Resultは具体的にどのようなデータが出たのかを伝えるためにグラフや図を用いるのが一般的です。
そしてDiscussionでグラフから考えられることを書いて仮説を検証することができたかどうかを書いていきます。
とはいえ一度の実験ですべてが分かるとは限りません。
中には実験をしても求めていたようなデータが得られないこともあります。
そこで実験で失敗をしたとしても、できていないことも結果として書くことが必要です。
何が不足しているのか、研究がどこに向かっているのか、この研究では検証できなかった要素はどのようなことか、といった実験によるネガティブな部分も書くようにします。
ただ失敗した、ということを書くのではなく失敗した原因や次の実験に向けての改善点といったことを書けばレポートは成立するのです。