失敗した経験を訊かれるのはなぜ?
就活が始まると、面接対策の準備も必要になってきます。
何を質問されても、印象良く答えたいと思いますが、返答について悩むのが、失敗したことや挫折について訊かれる場合かもしれません。
失敗するよりも、成功する方が良いといったイメージがあるので、挫折した経験などを話すのは避けたいと思うかもしれませんが、実はそうではないのです。
企業は、この質問をすることで、あなたの人となりを知ろうと考えています。
つまり、目の前に何か問題が起こった時に、どんな考え方や気持ちで向き合い、どんなふうに乗り越えたのかを知りたいと思っているのです。
そこから、今後働くようになったら、いかに経験や考え方が仕事に活かせるかを見ているとも言えます。
誰でもうまく行っている時は、気持ちも安定していますしそれほど苦労することもないでしょう。
その人の本当にパワーが発揮されるのは、うまく行っていない時。
だから、失敗した経験やどん底にと落ちた時の考え方やアクションについて訊こうとしているのです。
頑張れる人間なのか知りたい
失敗した経験を聞く理由は、もう一つあります。
それは、その人がこれまで何かに、一生懸命に向き合った経験があるかどうかということです。
成功ばかりの人は、一見素晴らしく感じられますが、必ずしもそうではありません。
もしかしたら、積極的に挑戦したり、自ら行動を起こしていなかっただけかもしれません。
何かに挑戦すれば、必ず挫折をして、恥をかいたり落ち込んだりします。
そんな苦しい思いをしながらも、取り組んだことがあるのかどうかを知りたいのです。
頑張れる人が欲しいのは、企業にとって当たり前のことです。
挫折しながらも、目標達成できたという経験は、大きなアピールポイントだと言えるでしょう。
答える際のポイントとは?
失敗や挫折をした経験を、ただ答えるだけでは良い印象を持ってもらうことが難しいです。
大事なことは、その経験から何を学んだのか、どんな風に考えアクションを起こし、乗り越えたのかを伝えることです。
もし、乗り越えられなかったことであっても、何か一つは気づいたことや学びがあったはずです。
そこを、上手に伝えましょう。
堂々と分かりやすく答える
良い内容であっても、おどおどしたり、もごもご話したりすると、良い印象を与えることはできません。
また、何をか言っているのか分からないような話し方をするのも残念です。
この質問を受ける可能性が高いので、予め分かりやすく話せるようにまとめておくのがお勧めです。
初めに、どんなことがあったのか短く答えましょう。
次に、その説明、そして自分が考えたことや行動したこと。
最後に、そこから学んだことなどを話すと、分かりやすく伝わりやすくなります。